コンテンツにスキップ

1999年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
NPB 1999年のNPBオールスターゲーム
1999サンヨーオールスターゲーム
ゲームデータ
スポンサー 三洋電機
セ監督 権藤博
パ監督 東尾修
セ投票最多 新庄剛志
パ投票最多 イチロー
第1戦
日程 7月24日
開催地 西武ドーム
スコア セリーグ 8-4 パリーグ
MVP 松井秀喜
第2戦
日程 7月25日
開催地 阪神甲子園球場
スコア パリーグ 5-9 セリーグ
MVP ロバート・ローズ
第3戦
日程 7月27日
開催地 倉敷マスカットスタジアム
スコア パリーグ 1-2 セリーグ
MVP 新庄剛志
« 1998
2000 »

■テンプレートを表示

1999年のオールスターゲームは、1999年7月に行われた日本プロ野球オールスターゲーム

試合概要

[編集]

2リーグ制発足50周年を記念してオリンピックイヤーでないながらも第3戦が開催された。前年日本選手権を制した横浜ベイスターズ権藤博監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率い、西武ライオンズ東尾修監督が2年連続して全パ(オールパシフィック・リーグ)を率いて戦った。

第1戦はこの年のプロ野球の話題をさらった2人のスーパールーキー上原浩治松坂大輔の投げあいで幕を開けた。両者とも打ち込まれた。第2戦は前年の横浜日本一の立役者ロバート・ローズ(全セ)がオールスター記録となる1試合6打点を叩き出し全セを勝利に導く。一方全パは先発の黒木知宏ロッテ)がオールスターワースト記録となる1試合7失点を喫してしまう展開。記念試合となった第3戦は倉敷で開催され、一矢報いたい全パはイチローオリックス)の8試合連続安打のみが光っただけで他に目立つ活躍なく2対1で惜敗。全パは1963年以来の3連敗となってしまった。

4人制だった審判員がこの年から再び6人制に戻された。阪神タイガースホーム帽子ヘルメットは当時、縦縞柄のデザイン(翌年よりビジター用と同様の黒一色のデザインに変更)であったが、第2戦・第3戦の全セのホーム試合にて、阪神・新庄剛志はホーム用ユニフォームにビジター用と同様の黒一色の帽子・ヘルメットを、同僚の和田豊もヘルメットのみ同じく黒一色のものを組み合わせて着用し出場した[1]

選出選手

[編集]
セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
監督 権藤博 横浜 監督 東尾修 西武
コーチ 星野仙一 中日 コーチ 上田利治 日本ハム
長嶋茂雄 巨人 仰木彬 オリックス
投手 上原浩治 巨人 投手 松坂大輔 西武
斎藤隆 横浜 3 西口文也 西武 3
川村丈夫 横浜 2 石井貴 西武 2
佐々木主浩 横浜 7 岩本ツトム 日本ハム 2
島田直也 横浜 金田政彦 オリックス
武田一浩 中日 5 川越英隆 オリックス
落合英二 中日 篠原貴行 ダイエー
野口茂樹 中日 2 工藤公康 ダイエー 7
槙原寛己 巨人 6 ペドラザ ダイエー
石井一久 ヤクルト 小池秀郎 近鉄
高津臣吾 ヤクルト 3 小宮山悟 ロッテ 6
佐々岡真司 広島 4 黒木知宏 ロッテ 2
藪恵壹 阪神 5 ウォーレン ロッテ
捕手 古田敦也 ヤクルト 10 捕手 城島健司 ダイエー 3
谷繁元信 横浜 4 中嶋聡 西武 6
矢野輝弘 阪神 的山哲也 近鉄
一塁手 清原和博 巨人 14 一塁手 髙木大成 西武 3
二塁手 和田豊 阪神 8 二塁手 高木浩之 西武
三塁手 元木大介 巨人 2 三塁手 片岡篤史 日本ハム 4
遊撃手 二岡智宏 巨人 遊撃手 松井稼頭央 西武 3
内野手 石井琢朗 横浜 4 内野手 小笠原道大 日本ハム
ローズ 横浜 3 田中幸雄 日本ハム 9
福留孝介 中日 松中信彦 ダイエー
江藤智 広島 6 中村紀洋 近鉄 3
ペタジーニ ヤクルト 小坂誠 ロッテ 2
外野手 新庄剛志 阪神 3 外野手 イチロー オリックス 6
松井秀喜 巨人 6 秋山幸二 ダイエー 15
高橋由伸 巨人 2 ローズ 近鉄 3
鈴木尚典 横浜 3 大友進 西武
関川浩一 中日 2
緒方孝市 広島
指名打者 吉永幸一郎 ダイエー 6
  • 太字はファン投票で選ばれた選手。▲は出場辞退選手発生による補充選手。

試合結果

[編集]

第1戦

[編集]
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全セ 0 0 2 0 0 2 4 0 0 8 9 0
全パ 1 0 0 0 0 1 0 1 1 4 11 3
  1. セ:○上原()、川村)、槙原(巨)、佐々木(横)-古田)、谷繁(横)
  2. パ:●松坂(西)、工藤)、篠原(ダ)、川越)、ウォーレン)-中嶋(西)、城島(ダ)
  3. 勝利上原(1勝)  
  4. 敗戦松坂(1敗)  
  5. 本塁打
    セ:松井(巨)1号(2ラン・篠原)
    パ:イチロー(オ)1号(ソロ・上原)、大友(西)1号(ソロ・川村)、ローズ)1号(ソロ・槙原)
  6. 審判
    [球審](セ)
    [塁審]佐藤(パ)・小林毅(セ)・山村(パ)
    [外審]笠原(セ)・(パ)
  7. 試合時間:2時間59分

オーダー

[編集]
セントラル
打順守備選手
1[遊]石井琢朗
2[指]鈴木尚典
3[右]高橋由伸
4[中]松井秀喜
5[二]R.ローズ
6[一]ペタジーニ
7[左]関川浩一
8[捕]古田敦也
9[三]二岡智宏
[投]上原浩治
パシフィック
打順守備選手
1[遊]松井稼頭央
2[二]小坂誠
3[中]イチロー
4[右]T.ローズ
5[指]吉永幸一郎
6[左]松中信彦
7[三]片岡篤史
8[一]髙木大成
9[捕]中嶋聡
[投]松坂大輔

第2戦

[編集]
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全パ 0 1 1 0 0 0 0 3 0 5 10 0
全セ 2 5 0 0 1 1 0 0 X 9 13 1
  1. パ:●黒木(ロ)、小池(近)、西口(西)、金田(オ)-城島、的山(近)
  2. セ:○藪()、佐々岡)、武田)、落合(中)-矢野(神)
  3. 勝利(1勝)  
  4. 敗戦黒木(1敗)  
  5. 本塁打
    セ:ローズ(横)1号(ソロ・西口)
  6. 審判
    [球審]山村(パ)
    [塁審]小林毅(セ)・橘(パ)・笠原(セ)
    [外審]佐藤(パ)・谷(セ)
  7. 試合時間:2時間31分

オーダー

[編集]
パシフィック
打順守備選手
1[遊]松井稼頭央
2[一]小笠原道大
3[右]イチロー
4[左]T.ローズ
5[三]中村紀洋
6[指]松中信彦
7[捕]城島健司
8[中]大友進
9[二]小坂誠
[投]黒木知宏
セントラル
打順守備選手
1[左]新庄剛志
2[指]関川浩一
3[右]高橋由伸
4[中]松井秀喜
5[二]R.ローズ
6[一]ペタジーニ
7[遊]福留孝介
8[三]和田豊
9[捕]矢野輝弘
[投]藪恵壹

第3戦

[編集]
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全パ 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 8 1
全セ 0 0 1 0 0 1 0 0 X 2 8 0
  1. パ:石井貴(西)、●小宮山(ロ)、岩本)、ペドラザ(ダ)、ウォーレン-的山、中嶋
  2. セ:野口(中)、○石井一(ヤ)、斎藤(横)、島田(横)、S高津(ヤ)-谷繁、古田
  3. 勝利石井一(1勝)  
  4. セーブ高津 (1S)  
  5. 敗戦小宮山(1敗)  
  6. 本塁打
    セ:新庄(神)1号(ソロ・岩本)
  7. 審判
    [球審]笠原(セ)
    [塁審]橘(パ)・谷(セ)・佐藤(パ)
    [外審]小林毅(セ)・山村(パ)
  8. 試合時間:2時間1分

オーダー

[編集]
パシフィック
打順守備選手
1[遊]松井稼頭央
2[二]小坂誠
3[中]イチロー
4[左]T.ローズ
5[三]中村紀洋
6[指]城島健司
7[一]田中幸雄
8[右]秋山幸二
9[捕]的山哲也
[投]石井貴
セントラル
打順守備選手
1[三]新庄剛志
2[二]石井琢朗
3[左]鈴木尚典
4[指]R.ローズ
5[一]ペタジーニ
6[中]緒方孝市
7[右]関川浩一
8[捕]谷繁元信
9[遊]福留孝介
[投]野口茂樹

テレビ・ラジオ中継

[編集]

テレビ中継

[編集]

ラジオ中継

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ DVD『SHINJO』(札幌テレビ放送、ビクターエンタテインメント 2007年1月)SHINJOの夢→ドラフト〜阪神

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]