2022年アブダビグランプリ
レース詳細 | |||
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日程 | 2022年シーズン第22戦 | ||
決勝開催日 | 11月20日 | ||
開催地 |
ヤス・マリーナ・サーキット アラブ首長国連邦・アブダビ・ヤス島 | ||
コース長 | 5.281km | ||
レース距離 | 58周 (306.183km) | ||
決勝日天候 | 晴れ | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1:23.824 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | ランド・ノリス | ||
タイム | 1:28.391(44周目) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
| ||
2位 | |||
3位 |
2022年アブダビグランプリ(英: 2022 Abu Dhabi Grand Prix)は、2022年のF1世界選手権の第22戦(最終戦)として、2022年11月20日にヤス・マリーナ・サーキットにて開催。
正式名称は「Formula 1 Etihad Airways Abu Dhabi Grand Prix 2022」[1]。
背景
[編集]- タイヤ
- 本レースでピレリが持ち込むドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C3、ミディアム(黄):C4、ソフト(赤):C5のソフト寄りの組み合わせ。提供されるセット数はハード2、ミディアム3、ソフト8[2]。
エントリーリスト
[編集]前戦から変更なし。
チーム | No. | ドライバー | コンストラクター | シャシー | パワーユニット |
---|---|---|---|---|---|
メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | F1 W13 | メルセデス M13 E Performance |
44 | ルイス・ハミルトン | ||||
オラクル・レッドブル・レーシング | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | RB18 | レッドブル・パワートレインズ RBPTH001 |
11 | セルジオ・ペレス | ||||
36 | リアム・ローソン1 | ||||
スクーデリア・フェラーリ | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | F1-75 | フェラーリ 066/7 |
55 | カルロス・サインツ | ||||
39 | ロバート・シュワルツマン2 | ||||
マクラーレンF1チーム | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | MCL36 | メルセデス M13 E Performance |
4 | ランド・ノリス | ||||
28 | パトリシオ・オワード3 | ||||
BWT・アルピーヌF1チーム | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | A522 | ルノー E-Tech RE22 |
31 | エステバン・オコン | ||||
82 | ジャック・ドゥーハン4 | ||||
スクーデリア・アルファタウリ | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ | AT03 | レッドブル・パワートレインズ RBPTH001 |
22 | 角田裕毅 | ||||
アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | AMR22 | メルセデス M13 E Performance |
5 | セバスチャン・ベッテル | ||||
34 | フェリペ・ドルゴヴィッチ5 | ||||
ウィリアムズ・レーシング | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | FW44 | メルセデス M13 E Performance |
6 | ニコラス・ラティフィ | ||||
45 | ローガン・サージェント6 | ||||
アルファロメオF1チーム・オーレン | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | C42 | フェラーリ 066/7 |
24 | 周冠宇 | ||||
88 | ロバート・クビサ7 | ||||
ハースF1チーム | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | VF-22 | フェラーリ 066/7 |
47 | ミック・シューマッハ | ||||
51 | ピエトロ・フィッティパルディ8 | ||||
ソース: |
フリー走行
[編集]- FP1[5]
- 2022年11月18日 14:00 GST(UTC+4)
- トップはルイス・ハミルトン。2番手にジョージ・ラッセルが続きメルセデス勢が1-2とした。日中に行われるFP1は、予選や決勝とはコンディションが大きく異なることから重要度が低いと考えられ、シーズン中に二回消化することが義務付けられているルーキー走行義務をこのFP1で消化したチームが多かった。レギュラードライバー以外での走行はレッドブルがリアム・ローソン、マクラーレンがパトリシオ・オワード、フェラーリがロバート・シュワルツマン、アストンマーチンがフェリペ・ドルゴヴィッチ、ハースがピエトロ・フィッティパルディ、アルファロメオがロバート・クビサ、ウィリアムズがローガン・サージェント、アルピーヌがジャック・ドゥーハンの8名で、この中での最上位は、マックス・フェルスタッペンに代わって走行したローソンの5位だった。
- FP3[7][8]
- 2022年11月19日 14:30 GST(UTC+4)
- トップはセルジオ・ペレス。2番手にフェルスタッペンが続き、レッドブル勢が1-2とした。走行中だったピエール・ガスリーの右フロントのホイールカバーが外れ、デブリ回収のために赤旗中断となった。その際、ハミルトンはランド・ノリスとケビン・マグヌッセンの2台を追い抜いたとして審議対象となり調査されたが、赤旗が掲示された時点で減速されていたと確認されペナルティは無かった。
予選
[編集]ポールはマックス・フェルスタッペンがシーズン7回目、通算20回目の獲得。2番手にセルジオ・ペレス、3番手にシャルル・ルクレールが続いた。
Q1の最終セクションはアウトラップ中のマシンで渋滞する場面が見られ、ハースの2台、アルファタウリ、アルファロメオ、ウィリアムズの1台ずつが脱落した。Q2ではセバスチャン・ベッテルが3度レッドブルのトラフィックに遭遇したことに対し、無線で不満を述べた。Q3での1度目のタイム計測で暫定トップに立ったフェルスタッペンは2度目のタイム計測でもさらにタイムを縮め、唯一1分23秒台を記録しポールを獲得した。2番手にはペレスが続いたことから、レッドブルは2018年メキシコGP以来4年ぶりに最前列独占を果たした。
予選結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | Q1 | Q2 | Q3 | Grid |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 1:24.754 | 1:24.622 | 1:23.824 | 1 |
2 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 1:24.820 | 1:24.419 | 1:24.052 | 2 |
3 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1:25.211 | 1:24.517 | 1:24.092 | 3 |
4 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1:25.090 | 1:24.521 | 1:24.242 | 4 |
5 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1:25.594 | 1:24.774 | 1:24.508 | 5 |
6 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1:25.545 | 1:24.940 | 1:24.511 | 6 |
7 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 1:25.387 | 1:24.903 | 1:24.769 | 7 |
8 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 1:25.735 | 1:25.007 | 1:24.830 | 8 |
9 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:25.523 | 1:24.974 | 1:24.961 | 9 |
10 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 1:25.766 | 1:25.068 | 1:25.045 | 131 |
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 1:25.782 | 1:25.096 | 10 | |
12 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 1:25.630 | 1:25.219 | 11 | |
13 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 1:25.711 | 1:25.225 | 12 | |
14 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:25.741 | 1:25.359 | 14 | |
15 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 1:25.594 | 1:25.408 | 15 | |
16 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 1:25.834 | 16 | ||
17 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 1:25.859 | 17 | ||
18 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 1:25.892 | 18 | ||
19 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 1:26.028 | 19 | ||
20 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 1:26.054 | 20 | ||
107% time: 1:30.687 | |||||||
ソース:[11][12] |
決勝
[編集]2022年11月20日 17:00 GST(UTC+4)(文章の出典[14])
優勝はマックス・フェルスタッペンでシーズン15勝目、通算35勝目。2位はシャルル・ルクレール、3位はセルジオ・ペレス。
スタート前のセレモニーで引退レースとなるセバスチャン・ベッテルを全ドライバーが称える場面が見られた。
スタートタイヤには一部を除きミディアムを選択。ルイス・ハミルトンはカルロス・サインツとの順位争いでコース外へ飛び出し、アドバンテージを得たと記録されたため順位を戻した。その後、サインツを追い抜いたが再び抜き返され、その後チームメイトのジョージ・ラッセルにも抜かれた。終盤にはハイドロリック系のトラブルによりリタイアとなり、2007年のデビュー以来初めて未勝利でシーズンを終えた。 ドライバーズランキング2位を争うペレスとルクレールは、先に15周目にペレスがハードへ交換。一方のルクレールは上位勢で最も長く走り21周目に交換した。33周目、フェラーリはルクレールにペレスに対しアンダーカットを仕掛けると無線で仄めかしたため、ペレスはピットインしタイヤを交換した。フェルスタッペンはタイヤ交換による2周を除き全ラップをリードし、2位以下に8.771秒差をつけ優勝。2位争いは、徐々に差を縮められる展開となったルクレールが1.322秒差で逃げ切った。これにより、ルクレールがドライバーズランキング2位を獲得した。
チェッカーフラッグ後、1位から3位のドライバーと引退レースを10位でゴールしたベッテルの4名がホームストレート上でドーナツターンを披露した。
レース結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイア原因 | Grid | Pts. |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 58 | 1:27:45.914 | 1 | 25 |
2 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 58 | +8.771 | 3 | 18 |
3 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 58 | +10.093 | 2 | 15 |
4 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 58 | +24.892 | 4 | 12 |
5 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 58 | +35.888 | 6 | 10 |
6 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 58 | +56.234 | 7 | 9FL |
7 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 58 | +57.240 | 8 | 6 |
8 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 58 | +76.931 | 14 | 4 |
9 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 58 | +83.268 | 13 | 2 |
10 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 58 | +83.898 | 9 | 1 |
11 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 58 | +89.371 | 11 | |
12 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 57 | +1 Lap | 15 | |
13 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 57 | +1 Lap | 19 | |
14 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 57 | +1 Lap | 17 | |
15 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 57 | +1 Lap | 18 | |
16 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 57 | +1 Lap | 12 | |
17 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 57 | +1 Lap | 16 | |
181 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 55 | DNF | 5 | |
191 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 55 | DNF | 20 | |
Ret | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 27 | DNF | 10 | |
ソース: |
- ^FL - ファステストラップの1点を含む
- ^1 - DNFだがレース距離の90%以上を走行したため規定により完走扱い
- ^2 - シューマッハはラティフィと接触したため、5秒のタイムペナルティ[15]。
第22戦終了時点のランキング
[編集]ワールド・チャンピオンシップ
[編集]
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- 注:いずれもトップ5まで掲載。
順位 | ドライバー | 獲得数 | |
---|---|---|---|
1 | マックス・フェルスタッペン | 5 | |
2 | ジョージ・ラッセル | 4 | |
3 | シャルル・ルクレール | 3 | |
4 | セルジオ・ペレス | 3 | |
5 | ルイス・ハミルトン | 2 | |
ソース:[17] |
- 注:いずれもトップ5まで掲載。
- 注:ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Abu Dhabi Grand Prix 2022 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2022年11月18日閲覧。
- ^ “Event Notes - Pirelli Preview”. FIA.com (2022年11月16日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ “Event Notes - Circuit Map, Pit Lane Drawing and Red Zone” (英語). FIA.com (2022年11月17日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “F1アブダビFP1でフェルスタッペンの代わりにリアム・ローソンが走行へ。若手テスト規定により多数のルーキーが参加予定”. auto sport Web (2022年11月18日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ “メルセデス1-2発進、サージェント間一髪も追加得点…存在感を示したローソン / F1アブダビGP《FP1》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年11月18日). 2022年11月24日閲覧。
- ^ “フェルスタッペン独走、心許ないフェラーリ…雑多な問題抱えたリカルド / F1アブダビGP《FP2》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年11月18日). 2022年11月24日閲覧。
- ^ “セルジオ・ペレス、僚友抑えて最速!赤旗違反容疑でハミルトン調査 / F1アブダビGP《FP3》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年11月19日). 2022年11月24日閲覧。
- ^ “F1アブダビGP、赤旗違反疑惑のハミルトンに対する裁定を発表”. Fomula1-Data (2022年11月19日). 2022年11月24日閲覧。
- ^ “レッドブル最前列独占!引退ベッテル、王者の走り…角田裕毅は健闘 / F1アブダビGP《予選》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年11月20日). 2022年11月25日閲覧。
- ^ “フェルスタッペンが今季7回目のポール獲得、ペレス2番手。レッドブルが4年ぶりに最前列を独占【予選レポート/F1第22戦】”. auto sport Web (2022年11月20日). 2022年11月25日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 ETIHAD AIRWAYS ABU DHABI GRAND PRIX 2022 - QUALIFYING”. Formula1.com (2022年11月19日). 2022年11月21日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 ETIHAD AIRWAYS ABU DHABI GRAND PRIX 2022 - STARTING GRID”. Formula1.com (2022年11月19日). 2022年11月21日閲覧。
- ^ “リカルド、最終戦アブダビGPで3グリッド降格。マグヌッセンとの接触に”全面的な責任”アリ”. jp.motorsport.com (2022年11月14日). 2022年11月21日閲覧。
- ^ “フェルスタッペン、記録更新15勝!ベッテルは入賞ドーナツで有終の美 / F1アブダビGP《決勝》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年11月21日). 2022年11月25日閲覧。
- ^ “2022 Abu Dhabi Grand Prix - Offence - Car 47 - Causing a collision.pdf”. FIA,com (2022年11月20日). 2022年11月21日閲覧。
- ^ a b “Formula One 2022 Abu Dhabi Grand Prix Standings”. Motorsport Stats (2022年11月20日). 2022年11月21日閲覧。
- ^ “2022 DHL FASTEST LAP AWARD”. Formula1.com (2022年11月20日). 2022年11月21日閲覧。
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