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JRA賞特別賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

JRA賞特別賞(ジェイアールエーしょうとくべつしょう)とは、日本中央競馬会 (JRA) が設けている年度表彰・JRA賞の1つである。ただし毎年表彰されるものではなく、該当年度中に特別に表彰すべき対象が存在する場合に臨時に設けられる。おもな授賞対象は競走馬であるが、年度中に顕著な記録を達成した人物にもまれに贈られる。

特別賞としての前身は、優駿賞時代の1973年の大衆賞として受賞したハイセイコーである。その後、1978年マスコミ賞としてテンポイント1982年ドリーム賞モンテプリンスらがいる。1983年アンバーシャダイに与えられたときに初めて特別賞という名称が用いられた。以後、1987年にJRA賞に受け継がれている。2004年コスモバルクのときに限り特別敢闘賞という副題がついている。

歴代受賞馬・受賞者

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競走馬

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馬齢2000年以前まで旧表記。

優駿賞時代

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1973年は大衆賞、1978年はマスコミ賞、1982年はドリーム賞。

受賞馬 性齢 年度成績
(主な勝ち鞍)
選考理由 生産者 調教師 馬主 騎手
1973年 ハイセイコー 牡4 8戦4勝
スプリングステークス弥生賞皐月賞NHK杯
アイドルホースとして、クラシック戦線で活躍 武田牧場 鈴木勝太郎 ホースマンクラブ 増沢末夫
1978年 テンポイント 死亡
(牡6)
1戦0勝 日本経済新春杯での故障から死亡までの報道に対して 吉田牧場 小川佐助 高田久成 鹿戸明
1982年 モンテプリンス 牡6 5戦3勝
東京新聞杯天皇賞(春)宝塚記念
無冠の帝王を返上する八大競走制覇(天皇賞(春)) 杵臼斉藤牧場 松山吉三郎 毛利喜八 吉永正人
1983年 アンバーシャダイ 牡7 6戦2勝
アメリカジョッキークラブカップ、天皇賞(春)
5度目にして天皇賞の制覇 社台ファーム 二本柳俊夫 吉田善哉 加藤和宏

JRA賞時代

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2004年のみ「特別賞(特別敢闘賞)」。

受賞馬 性齢 年度成績
(主な勝ち鞍)
選考理由 生産者 調教師 馬主 騎手
1989年 オグリキャップ 牡5 6戦3勝
オールカマー毎日王冠マイルチャンピオンシップ
マイルCSでレコード勝ちした翌週に、連闘したジャパンカップで世界レコードと同タイムでの2着など 稲葉不奈男 瀬戸口勉 近藤俊典 南井克巳
1993年 トウカイテイオー 牡6 1戦1勝
有馬記念
前年度の有馬記念以来の出走での優勝 長浜牧場 松元省一 内村正則 田原成貴
1995年 ライスシャワー 死亡
(牡7)
4戦1勝
天皇賞(春)
天皇賞(春)での奇跡の復活と宝塚記念の事故 ユートピア牧場 飯塚好次 栗林英雄 的場均
1998年 サイレンススズカ 死亡
(牡5)
7戦6勝
中山記念小倉大賞典金鯱賞、宝塚記念、毎日王冠
天皇賞(秋)で故障するまで圧倒的な逃げでの6連勝 稲原牧場 橋田満 永井啓弍 武豊
南井克巳
1999年 グラスワンダー 牡5 5戦4勝
京王杯スプリングカップ、毎日王冠、宝塚記念有馬記念
両グランプリ制覇 フィリップ・スレーシング・パートナーシップ&ジョンフィリップス 尾形充弘 半沢(有) 的場均
スペシャルウィーク 牡5 8戦5勝
アメリカジョッキークラブカップ、阪神大賞典、天皇賞(・秋)、ジャパンカップ
天皇賞春秋連覇 日高大洋牧場 白井寿昭 臼田浩義 武豊
2001年 ステイゴールド 牡7 7戦3勝
日経新春杯、ドバイシーマクラシック香港ヴァーズ
日本産馬初の海外国際G1レース優勝 白老ファーム 池江泰郎 (有)社台レースホース 武豊
2004年 コスモバルク 牡3 8戦3勝
弥生賞北海優駿セントライト記念
地方馬ながら皐月賞・ジャパンカップ2着などの活躍 加野牧場 田部和則 岡田美佐子 五十嵐冬樹
2007年 ウオッカ 牝3 8戦3勝
チューリップ賞東京優駿
64年ぶりの牝馬のダービー制覇 カントリー牧場 角居勝彦 谷水雄三 四位洋文
メイショウサムソン 牡4 6戦3勝
産経大阪杯、天皇賞(
天皇賞春秋連覇 林孝輝 高橋成忠 松本好雄 石橋守
武豊
2009年 カンパニー 牡8 7戦4勝
中山記念、毎日王冠、天皇賞・秋、マイルチャンピオンシップ
8歳馬として史上初の平地競走GI制覇 ノーザンファーム 音無秀孝 近藤英子 横山典弘
2016年 モーリス 牡5 5戦3勝
チャンピオンズマイル、天皇賞・秋、香港カップ
香港での2勝を含むGIレース3勝の活躍 戸川牧場 堀宣行 吉田和美 J.モレイラ
R.ムーア
2020年 クロノジェネシス 牝4 5戦3勝
宝塚記念、有馬記念
両グランプリ制覇 ノーザンファーム 斉藤崇史 (有)サンデーレーシング 北村友一
2023年 ウシュバテソーロ 牡6 5戦4勝
川崎記念ドバイワールドC東京大賞典
ダートコース施行のドバイワールドCを日本馬として初めて制覇
東京大賞典連覇など
千代田牧場 高木登 了徳寺健二ホールディングス(株) 横山和生
川田将雅

人物

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受賞者 職業 受賞理由
1994年 南井克巳 騎手 中央競馬史上初の年間GI5勝
2007年 武豊 騎手 中央競馬初の3000勝を達成
2013年 武豊 騎手 中央競馬初の3500勝を達成
史上初のGI100勝を達成
東京優駿5勝目を達成
2016年 熊沢重文 騎手 長年に亘る平地・障害双方での活躍
2018年 武豊 騎手 中央競馬通算4000勝という前人未到の大記録を打ち立てた功績を評価
2020年 藤沢和雄 調教師 史上2人目となるJRA通算1,500勝という記録を達成した功績を評価
2022年[1] 柴田善臣 騎手 中央競馬の発展および畜産業の振興に多大なる貢献を果たした功績が認められ、JRA現役騎手として史上初となる黄綬褒章を受章
JRA史上最年長勝利記録を達成したことの功績を評価

脚注

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  1. ^ 「2022年度JRA賞」決定!年度代表馬はイクイノックス!日本中央競馬会、2023年1月10日配信・閲覧

外部リンク

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  • JRA賞 日本中央競馬会公式サイト