岐阜金賞
岐阜金賞 | |
---|---|
開催国 | 日本 |
主催者 | 岐阜県地方競馬組合 |
競馬場 | 笠松競馬場 |
第1回施行日 | 1977年10月23日 |
2024年の情報 | |
距離 | ダート1900m |
格付け | SPI |
賞金 |
1着賞金1000万円 |
出走条件 | サラブレッド系3歳オープン、東海所属 |
負担重量 | 別定(56kg、牝2kg減) |
出典 | [1] |
岐阜金賞(ぎふきんしょう)とは岐阜県地方競馬組合が笠松競馬場のダート1900mで施行する地方競馬の重賞競走(SPI)である。正式名称は「中日スポーツ杯 岐阜金賞」、中日スポーツを発行する中日新聞社が優勝杯を提供している。かつてはダービーグランプリの指定競走であった。
概要
[編集]1977年にサラブレッド系4歳(現3歳)の東海(愛知・笠松)所属馬限定の別定の重賞競走「中日スポーツ杯 岐阜金賞」として創設。創設から一貫してダート1900mで行われている。1978年から1980年の3年間は11月に開催されたが、1981年からは施行時期を11月から10月に戻す。2005年は8月に開催された。2019年からは施行時期を10月から8月に変更する。
1996年からは東海地区重賞格付け制度施行によりSPI(スーパープレステージワン)に格付けされ、更に東海三冠競走の最終戦に指定された。
2004年から北陸・東海・近畿地区交流競走として施行、金沢所属・兵庫所属の競走馬が出走可能となり2006年からは北陸・東海・近畿・中国地区交流競走として施行、福山所属の競走馬が出走可能となる。
2009年には1着にトウホクビジン(10番人気)、2着にディアボロス(6番人気)、3着にニュースターガール(9番人気)が入線したが、三連単の的中者がおらず、特払い70円の払い戻しとなり、日本の重賞競走で初の珍事となった。
2017年から2023年は「3歳秋のチャンピオンシップ」シリーズの構成競走で(2017・2018年はカテゴリーC、2019年からはカテゴリーB)で、本競走とダービーグランプリの双方に優勝した馬の馬主にはボーナス賞金が贈られた[2]。
HITスタリオンシリーズに指定されている。2024年の対象種牡馬はワールドプレミア。
条件・賞金(2024年)
[編集]- 出走資格[1]
- サラブレッド系3歳、東海所属(前年8月2日から本年8月2日の間に東海所属として出走実績が必要)
- 出走枠は笠松所属7頭以上、名古屋所属5頭以下
- ブルームカップの2着以上の馬に優先出走権がある。
- 負担重量
- 別定(牡56kg、牝2kg減)[1]
- 賞金額
- 1着1000万円、2着350万円、3着200万円、4着100万円、5着50万円、着外10万円[3]。
- 副賞
- 中日スポーツ総局長賞、(一社)日本地方競馬馬主振興協会会長賞、岐阜県地方競馬組合管理者賞、(一社)JBC協会賞、生産者賞[3]。
歴史
[編集]- 1977年 - 笠松競馬場のダート1900mのサラブレッド系4歳(現3歳)の東海所属馬限定の別定の重賞競走「中日スポーツ杯 岐阜金賞」として創立。
- 1978年 - 施行時期を10月から11月に変更。
- 1981年 - 施行時期を11月から10月に戻す。
- 1996年
- 東海地区重賞格付け制度施行によりSPIに格付け。
- 東海三冠競走の最終戦に指定。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳の東海所属馬」から「サラブレッド系3歳の東海所属馬」に変更。
- 2004年 - この年から北陸・東海・近畿地区交流競走として施行、出走条件を「サラブレッド系3歳の北陸・東海・近畿所属馬」に変更。
- 2006年 - この年から北陸・東海・近畿・中国地区交流競走として施行、出走条件を「サラブレッド系3歳の北陸・東海・近畿・中国所属馬」に変更。
- 2010年 - 1着馬にダービーグランプリへの優先出走権が付与されるようになる。
- 2013年 - 福山競馬場の廃止により、再び出走条件を「サラブレッド系3歳の北陸・東海・近畿所属馬」に変更。
- 2019年 - 施行時期を10月から8月に変更。
- 2021年
歴代優勝馬
[編集]馬齢は2000年以前についても現表記を用いる。
全て笠松競馬場ダート1900mで施行。
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 1977年10月23日 | ハツシンロード | 牡3 | 笠松 | 2:04.4 | 味坂勲 | 松村友二 |
第2回 | 1978年11月23日 | キヨウワダイヤ | 牡3 | 愛知 | 2:04.5 | 黒宮高徳 | 市川安一 |
第3回 | 1979年11月23日 | サンローレオー | 牡3 | 笠松 | 2:04.8 | 安藤勝己 | 吉田秋好 |
第4回 | 1980年11月16日 | イズミダツパー | 牡3 | 笠松 | 2:04.3 | 町野良隆 | 大橋憲 |
第5回 | 1981年10月18日 | イナリカブト | 牡3 | 愛知 | 2:04.0 | 鈴木純児 | 羽生作造 |
第6回 | 1982年10月11日 | ゴールドレツト | 牡3 | 愛知 | 2:02.7 | 原口次夫 | 磯村林三 |
第7回 | 1983年10月23日 | ヒデノブレーブ | 牡3 | 笠松 | 2:03.6 | 安藤勝己 | 中山義宣 |
第8回 | 1984年10月21日 | タイヨートウシヨウ | 牡3 | 笠松 | 2:04.3 | 安藤勝己 | 大橋憲 |
第9回 | 1985年10月27日 | サツキイチバン | 牡3 | 笠松 | 2:03.7 | 澤田秀実 | 加藤健 |
第10回 | 1986年10月26日 | タカシマリーガル | 牡3 | 笠松 | 2:03.8 | 濱口楠彦 | 加藤弘明 |
第11回 | 1987年10月28日 | ワイズルーラ | 牡3 | 笠松 | 2:03.2 | 川原正一 | 後藤保 |
第12回 | 1988年10月26日 | トミシノシエンロン | 牡3 | 笠松 | 2:06.3 | 安藤勝己 | 飯干秀人 |
第13回 | 1989年10月25日 | オグリリーダー | 牡3 | 笠松 | 2:03.9 | 青木達彦 | 鈴木良文 |
第14回 | 1990年10月24日 | エスエムグレート | 牡3 | 笠松 | 2:04.0 | 川原正一 | 後藤保 |
第15回 | 1991年10月23日 | マックスブレイン | 牡3 | 笠松 | 2:03.9 | 安藤勝己 | 荒川友司 |
第16回 | 1992年10月25日 | トミシノポルンガ | 牡3 | 笠松 | 2:04.9 | 安藤勝己 | 加藤健 |
第17回 | 1993年10月24日 | サブリナチェリー | 牡3 | 笠松 | 2:05.6 | 井上孝彦 | 荒川友司 |
第18回 | 1994年10月26日 | ツキノマイヒメ | 牝3 | 笠松 | 2:04.5 | 村井栄治 | 神部幸夫 |
第19回 | 1995年10月18日 | キタイセタテヤマ | 牡3 | 笠松 | 2:04.3 | 川原正一 | 原隆男 |
第20回 | 1996年10月23日 | フジノハイメリット | 牡3 | 笠松 | 2:03.0 | 安藤勝己 | 梶原軍造 |
第21回 | 1997年10月22日 | トミケンライデン | 牡3 | 笠松 | 2:05.4 | 東川公則 | 荒川友司 |
第22回 | 1998年10月18日 | フジノモンスター | 牡3 | 笠松 | 2:04.5 | 川原正一 | 中山義宣 |
第23回 | 1999年10月17日 | ラッシュスルー | 牡3 | 笠松 | 2:03.5 | 岡部誠 | 井上孝彦 |
第24回 | 2000年10月18日 | ミツアキサイレンス | 牡3 | 笠松 | 2:05.7 | 川原正一 | 粟津豊彦 |
第25回 | 2001年10月17日 | ブラウンライアン | 牡3 | 愛知 | 2:04.2 | 兒島真二 | 国光徹 |
第26回 | 2002年10月16日 | サダムクリスタル | 牡3 | 笠松 | 2:04.0 | 安藤勝己 | 後藤保 |
第27回 | 2003年10月15日 | ミツアキタービン | 牡3 | 笠松 | 2:01.3 | 東川公則 | 加藤健 |
第28回 | 2004年10月1日 | ヨシノイチバンボシ | 牡3 | 愛知 | 2:02.2 | 吉田稔 | 錦見勇夫 |
第29回 | 2005年8月31日 | マルヨサンデー | 牡3 | 笠松 | 2:04.2 | 尾島徹 | 柴田高志 |
第30回 | 2006年10月18日 | ティアマット | 牡3 | 笠松 | 2:04.6 | 東川公則 | 田口輝彦 |
第31回 | 2007年10月10日 | マルヨフェニックス | 牡3 | 笠松 | 2:03.1 | 尾島徹 | 柴田高志 |
第32回 | 2008年10月30日 | ノゾミカイザー | 牡3 | 愛知 | 2:05.6 | 兒島真二 | 錦見勇夫 |
第33回 | 2009年10月29日 | トウホクビジン | 牝3 | 笠松 | 2:02.8 | 尾島徹 | 山中輝久 |
第34回 | 2010年10月28日 | マルヨサイレンス | 牡3 | 笠松 | 2:04.5 | 尾島徹 | 柴田高志 |
第35回 | 2011年10月14日 | オオエライジン | 牡3 | 兵庫 | 2:02.0 | 木村健 | 橋本忠男 |
第36回 | 2012年10月12日 | ブライトシンプー | 牡3 | 愛知 | 2:04.4 | 宇都英樹 | 伊藤定幸 |
第37回 | 2013年10月10日 | エーシンクリアー | 牡3 | 兵庫 | 2:04.9 | 田中学 | 橋本忠男 |
第38回 | 2014年10月16日 | ノゾミダイヤ | 牡3 | 愛知 | 2:00.8 | 大畑雅章 | 錦見勇夫 |
第39回 | 2015年10月15日 | バズーカ | 牡3 | 兵庫 | 2:02.3 | 木村健 | 田中範雄 |
第40回 | 2016年10月14日 | エイシンニシパ | 牡3 | 兵庫 | 2:04.1 | 吉村智洋 | 橋本忠男 |
第41回 | 2017年10月13日 | ドリームズライン | 牡3 | 愛知 | 2:04.2 | 大畑雅章 | 川西毅 |
第42回 | 2018年10月18日 | クリノヒビキ | 牡3 | 兵庫 | 2:01.7 | 赤岡修次 | 橋本忠明 |
第43回 | 2019年8月29日 | ニューホープ | 牡3 | 金沢 | 2:04.9 | 佐藤友則 | 中川雅之 |
第44回 | 2020年8月27日 | ダルマワンサ | 牡3 | 笠松 | 2:06.0 | 加藤聡一 | 田口輝彦 |
第45回 | 2021年 | 開催中止 | |||||
第46回 | 2022年8月25日 | タニノタビト | 牡3 | 愛知 | 2:06.5 | 岡部誠 | 角田輝也 |
第47回 | 2023年8月30日 | ペップセ | 牝3 | 愛知 | 2:04.3 | 浅野皓大 | 今津勝之 |
第48回 | 2024年8月14日 | フークピグマリオン | セ3 | 愛知 | 2:05.2 | 今井貴大 | 宇都英樹 |
脚注・出典
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “笠松競馬番組”. 岐阜県地方競馬組合. 2024年8月11日閲覧。
- ^ 3歳秋のチャンピオンシップ、今年から実施時期が前倒しにYAHOO!ニュース、2019年7月11日閲覧
- ^ a b “笠松競馬番組要綱賞金等支給基準令和6年度”. 岐阜県地方競馬組合. 2024年8月11日閲覧。
- ^ “強豪が集結した地方全国交流の三冠目を制したことの価値”. netkeiba.com (2021年10月12日). 2021年10月13日閲覧。
各回競走結果の出典
[編集]- 岐阜金賞 歴代優勝馬 - 地方競馬全国協会
関連項目
[編集]- 上記の2つはどちらも同じく東海三冠競走に指定されている競走。