信楽駅
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信楽駅 | |
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駅舎(2007年10月) | |
しがらき Shigaraki | |
◄玉桂寺前 (1.3 km) | |
所在地 | 滋賀県甲賀市信楽町長野192 |
所属事業者 | 信楽高原鐵道 |
所属路線 | ■信楽線 |
キロ程 | 14.7 km(貴生川起点) |
電報略号 | ラキ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線(乗降は1面1線) |
乗車人員 -統計年度- |
432人/日(降車客含まず) -2016年[要出典]- |
開業年月日 | 1933年(昭和8年)5月8日[1][2][3] |
信楽駅(しがらきえき)は、滋賀県甲賀市信楽町長野にある[4]、信楽高原鐵道信楽線の駅で同線の終着駅である。
歴史
[編集]- 1933年(昭和8年)5月8日:国有鉄道信楽線の貴生川駅 - 当駅間が開業[1][2][3]。
- 1943年(昭和18年)10月1日:信楽線の不要不急線指定により営業休止[2][3]。
- 1947年(昭和22年)7月25日:営業再開[2][3]。
- 1982年(昭和57年)10月10日:貨物取扱を廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)
- 1991年(平成3年)
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線[8]を有する地上駅である。旅客の乗り降りは駅舎側のホームのみを使用[1]。使用しない反対側ホームには約100体にのぼる狸の置物が置かれている[9]。
以前はSKR200形気動車が留置されていたが、現在は夜間停泊などに使われている。なお、貴生川方面には信楽高原鐵道の信楽検修庫がある[8][10]。また、当駅より先も線路が続いており、終端に引き上げ線がある[8]。当駅は信楽線唯一の有人駅であり[1][3]、1991年の列車衝突事故以後線内において信号機が唯一使用されている駅でもある。
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引き上げ線側から見た駅構内(2008年5月)
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信楽線終端部(2020年7月)
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信楽検修庫(2019年11月、隣接する駐車場より撮影)
利用状況
[編集]年度 | 1日平均乗車人員 |
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2011年(平成23年) | 426 |
2012年(平成24年) | 431 |
2013年(平成25年) | 380 |
2014年(平成26年) | 346 |
2015年(平成27年) | 371 |
2016年(平成28年) | 432 |
2017年(平成29年) | 329 |
駅周辺
[編集]陶芸の町として知られる旧信楽町の中心駅。駅西側はそれに関する店や施設が多い。駅東側は小さな集落となっており、大日寺という寺院もある[11]。
- 信楽焼タヌキ像 - 信楽駅前に立つ、高さ5.3メートルの信楽焼の像[1][9][12][13][14][15]。胴回り6.6メートル[15]。観光シーズンごとに信楽町観光協会が衣装を替えている[15]。
- 信楽陶器卸商業協同組合[16]
- 信楽焼ミュージアム
- 丸伊製陶へちもんショップ[17]
- 甲賀市役所信楽地域市民センター(旧・信楽町役場)
- 甲賀広域行政組合信楽消防署
- 甲賀警察署信楽交番
- 信楽伝統産業会館(新館)[18][19]
- 旧信楽伝統産業会館(旧館)[20]
- 甲賀市立信楽図書館
- 信楽体育館
- 信楽郵便局
- 信楽中央病院
- 信楽中央公民館
- 大日寺[11]
- 法林寺[21]
- 新宮神社[22]
- 愛宕山陶器神社[23] - 新宮神社の境外摂社に属する[24]。
- 信楽高原鐵道本社
- 滋賀タクシー信楽営業所
- 国道307号
- 滋賀県道137号信楽停車場線
- 大戸川
- 信楽川
バス路線
[編集]駅舎の前に「信楽駅」停留所があり、コミュニティバスの各路線が発着する。なお、ここでは「現行路線」と「廃止路線」に分けて解説する。
現行路線
[編集]旧信楽町内しか運行しない便が多いが、甲賀市コミュニティバスの朝宮線(甲賀市)は一部の便が大津市内に乗り入れる。
- 甲賀市コミュニティバス
- 備考
- 甲賀市コミュニティバスのバスロケーションシステムを兼ねたデジタルサイネージが当駅待合室に設置され、2021年3月1日から運用を開始した[27]。
- 神山・江田・南新田方面へ向かうデマンドタクシー(エリアタクシー)の路線(コミタク神山江田エリア)も設定されているが、乗車する場合は予約が必要となる[28]。
廃止路線
[編集]かつては街どうしを結ぶ路線が多く、県境を越える路線も設定されていた。なお、石山駅行きは西回り(国鉄バス(現・西日本ジェイアールバス))と東回り(帝産湖南交通)の2路線が設定されていた。
- 国鉄バス(現・西日本ジェイアールバス)
- 帝産湖南交通
- 10系統
- 信楽案内所 / 石山駅(※沢出・漆原・田上車庫・建部大社・唐橋前方面)
その他
[編集]- 当駅は第3回近畿の駅百選(2002年)に選定された[29]。
- 駅舎内には、1991年に発生した列車衝突事故に関する資料を展示したコーナーが設けられている[14][29]。事故を風化させるべきでないという遺族の要望によって1997年4月30日に「セーフティーしがらき」として開設した[1][2]。
隣の駅
[編集]- 信楽高原鉄道
- ■信楽線
- 玉桂寺前駅 - 信楽駅
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f 川島 2009, p. 81.
- ^ a b c d e f g h 朝日 2011, p. 18.
- ^ a b c d e f g h 寺田 2013, p. 275.
- ^ 「信楽の大たぬき魔女に変身、ハロウィーン前に仮装」『産経新聞』2017年10月20日。オリジナルの2023年5月18日時点におけるアーカイブ。2023年8月21日閲覧。
- ^ 鮫島敬三「姿消すあの日「青」だった信号機 信楽高原鉄道事故30年」『産経新聞』2021年5月17日。オリジナルの2023年1月3日時点におけるアーカイブ。2021年11月18日閲覧。
- ^ 梅原淳 (2021年5月28日). “死者10人以上の鉄道事故の発生傾向から見る 4月、5月は魔の月か”. Yahoo!ニュース. Yahoo! JAPAN. 2021年11月18日閲覧。
- ^ a b 寺田 2013, p. 131.
- ^ a b c 川島 2009, p. 12.
- ^ a b “緑あふれる陶芸の里<信楽高原鉄道>”. 読売新聞オンライン. (2020年10月10日). オリジナルの2020年10月19日時点におけるアーカイブ。 2021年8月1日閲覧。
- ^ 朝日 2011, p. 15.
- ^ a b “霊鏡山 大日寺 | 滋賀県甲賀市”. 八百万の神. INFO UNITE. 2023年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月21日閲覧。
- ^ 「映えスポ 信楽駅のたぬき像(滋賀県甲賀市)」『日本経済新聞』2020年6月17日。オリジナルの2023年5月18日時点におけるアーカイブ。2023年8月21日閲覧。
- ^ 「信楽の巨大タヌキがスノーマンに変身 マスクもしっかり」『京都新聞』2021年1月28日。オリジナルの2021年11月18日時点におけるアーカイブ。2023年8月21日閲覧。
- ^ a b “鉄印帳の旅(32)信楽高原鐵道信楽駅にて。”. 稲見駅長の鉄道だよ人生は!! —各駅停写の旅—. 中京テレビ放送 (2021年10月27日). 2023年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月21日閲覧。
- ^ a b c “信楽駅前大たぬきさんの衣替え”. ほっとする信楽. 信楽町観光協会. 2023年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月21日閲覧。
- ^ “信楽陶器卸商業協同組合 - 信楽焼の活性化・発展に貢献します。”. 信楽陶器卸商業協同組合. 2022年4月16日閲覧。
- ^ “丸伊製陶へちもんショップ”. ほっとする信楽. 信楽町観光協会. 2022年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月11日閲覧。
- ^ “信楽伝統産業会館(新館)”. 甲賀市. 2022年4月16日閲覧。
- ^ “信楽伝統産業会館”. ほっとする信楽. 信楽町観光協会. 2022年8月3日閲覧。
- ^ “新・旧信楽伝統産業会館のご案内”. 緋色のであい いこうか信楽. 「スカーレット」で甲賀を盛り上げる推進協議会 (2020年7月31日). 2023年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月16日閲覧。
- ^ “寶國山 金勝院 法林寺 | 滋賀県甲賀市”. 八百万の神. INFO UNITE. 2023年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月25日閲覧。
- ^ “紫香楽一乃宮 新宮神社”. 新宮神社. 2023年8月21日閲覧。
- ^ “愛宕山 陶器神社”. オマツリジャパン. 2023年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月25日閲覧。
- ^ “境外摂社”. 紫香楽一乃宮 新宮神社. 新宮神社. 2023年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月21日閲覧。
- ^ “2024.4.1 甲賀市コミバス・コミタクダイヤ改正概要 (信楽地域)” (PDF). 甲賀市 (2024年3月11日). 2024年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月15日閲覧。
- ^ “「行き止まり路線からワープ」東海・近畿5選 屈指の秘境路線から都会へ抜けられる!”. 乗りものニュース. メディア・ヴァーグ (2020年10月20日). 2023年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。
- ^ 「コミュバスの位置や混雑、電子看板に 甲賀市が開始」『中日新聞』2021年3月2日。オリジナルの2021年3月1日時点におけるアーカイブ。2021年11月18日閲覧。
- ^ “コミタク神山江田エリア” (PDF). 甲賀市 (2023年4月1日). 2023年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ a b 稲葉訓也 (2019年6月19日). “〜鉄・路をゆく第24回〜信楽高原鐵道信楽線”. Moment日刊ゲンダイ. 日刊ゲンダイ. 2023年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月21日閲覧。
参考文献
[編集]- 川島令三『【図説】日本の鉄道 東海道ライン 全線・全駅・全配線 第6巻 米原駅-大阪エリア』講談社、2009年8月20日。ISBN 978-4-06-270016-0。
- 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄 29 近江鉄道/信楽高原鐵道/伊勢鉄道/養老鉄道』朝日新聞出版、2011年10月9日。
- 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日。ISBN 978-4-7770-1336-4。