夙川駅
夙川駅 | |
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駅舎 (南口) | |
しゅくがわ Shukugawa | |
所在地 | 兵庫県西宮市相生町2番1号[1] |
駅番号 | HK09 |
所属事業者 | 阪急電鉄 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム |
(■神戸本線)2面2線[2] (■甲陽線)1面1線[2] |
乗降人員 -統計年次- |
(通年平均)25,561人/日 -2023年- |
開業年月日 | 1920年(大正9年)7月16日[2] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■神戸本線 |
キロ程 | 18.3 km(大阪梅田起点) |
◄HK-08 西宮北口 (2.7 km) (2.7 km) 芦屋川 HK-10► | |
所属路線 | ■甲陽線 |
キロ程 | 0.0 km(夙川起点) |
(0.9 km) 苦楽園口 HK-29► |
夙川駅配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夙川駅(しゅくがわえき)は、兵庫県西宮市相生町にある、阪急電鉄の駅である[2]。駅番号はHK-09。
概要
[編集]神戸本線と甲陽線との乗換駅で、このうち甲陽線は当駅を始発駅とする[2]。
2006年10月28日のダイヤ改正以降、神戸本線の特急も含めた全営業列車が停車する駅となった。
2003年(平成15年)度の第4回近畿の駅百選に選出された。
歴史
[編集]年表
[編集]- 1920年(大正9年)7月16日:阪神急行電鉄により、阪急神戸本線の全線開通と同時に開業[3]。
- 1924年(大正13年)10月1日:阪急甲陽線が開業[3]。乗換駅となる。
- 1943年(昭和18年)10月1日:会社合併により京阪神急行電鉄の駅となる[3]。
- 1973年(昭和48年)4月1日:社名変更により、阪急電鉄の駅となる[3]。
- 1987年(昭和62年)12月14日:快速急行の停車駅となる。
- 1995年(平成7年)
- 2003年(平成15年)3月27日:エレベーター2基の新設と、トイレの改築工事が完成。同日から使用を開始。
- 2006年(平成18年)10月28日:特急・通勤特急が終日停車開始[4][注 1]。
- 2007年(平成19年)
- 2013年(平成25年)12月21日:駅ナンバリング導入[5][6]。
- 2021年(令和3年)11月30日:この日をもって定期券売り場が営業を終了[7]。
- 2023年(令和5年)5月1日:2020年以降新型コロナウイルスの影響を受け使用を停止していた喫煙ルームを閉鎖[8]。
駅構造
[編集]神戸本線用の相対式ホーム2面2線と、甲陽線用の単式ホーム1面1線を有する地上駅[2]。神戸本線の大阪方面行きホームの北側に、甲陽線ホームが垂直に延びる[2]。かつては甲陽線も2線あったが、西側の線路は撤去され、跡地はサービスセンター(廃止)や成城石井の敷地となっている。
駅舎(改札口)は南北双方にあり、ごあんないカウンターのある南改札口にのみ駅員が配置されている[2]。北改札口には券売機は設置されておらず、改札機のみ設置されている。各ホームは東寄りに設けられた地下道で連絡しており[2]、エレベーターも設置されている。なお神戸本線ホームは東側の一部で夙川を跨いでおり[2]、甲陽線ホームは夙川の西岸に位置する。
駅の北西側(北改札口前)には、神戸本線と甲陽線を結ぶ連絡線と、神戸寄りに延びる引き上げ線がある[2]。これらと神戸本線上の渡り線を利用して、甲陽線の列車は西宮車庫への出入庫を行う。
神戸本線では当駅を始発・終着とする列車は設定されていないが、ダイヤ乱れの際は神戸本線ホームの神戸寄りの本線上にある渡り線を利用して、大阪梅田方面への折り返し運転をすることがある。そのため、2019年の大阪梅田駅への駅名改称に伴う行先表示の更新の際に「夙川」行きの表示が追加された[注 2]。
トイレは大阪方面行ホームの階段付近にあり、オストメイト対応の多目的トイレも併設されている。大阪梅田行きホームには小さな池があり、ここで複数の鯉が泳ぐ。
のりば
[編集]ホーム | 号線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | 4号線 | ■神戸本線 | 下り | 神戸三宮・六甲・新開地・山陽電鉄線方面 |
2 | 5号線 | 上り | 大阪梅田・西宮北口・京都河原町・宝塚方面 | |
3 | 3号線 | ■甲陽線 | - | 苦楽園口・甲陽園方面 |
2018年12月までは駅構内にはのりば番号標が存在しなかった。神戸本線ホームの発車標が反転フラップ式からLED式のものに更新されて以降も、のりば番号の部分は空白とされており、スマートフォン向けアプリ「阪急沿線ナビ TOKKアプリ」の発車案内機能においても号線番号表記が空欄となっていた(どちらも阪急全線で唯一の例)。これは3号線が甲陽線ホーム、4・5号線が神戸本線用ホーム、6号線が甲陽線の引き上げ線となっており、1・2号線が欠番になっているためと考えられる[9]。2018年12月、神戸本線下りに1番、同線上りに2番、甲陽線に3番ののりば番号が付与された。しかし案内放送は依然としてのりば番号を案内していない。
-
北口
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南改札口
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北改札口
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1号線ホーム
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2号線ホーム
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3号線ホーム
-
神戸本線と甲陽線を結ぶ連絡線を走行する回送電車
利用状況
[編集]2023年(令和5年)の1日平均乗降人員は25,561人であり、阪急電鉄全線において六甲駅についで第25位、大阪梅田駅 - 十三駅を除いた神戸本線13駅中では同駅についで第7位である[阪急 1]。
年次別利用状況
[編集]各年次の乗降人員の推移は下表の通り。2015年までは平日限定、2016年以降は通年平均となっている。
/ | 年次 | 乗降人員 | 乗車人員 | 降車人員 | 順位 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|
平日限定 | 2012年(平成24年) | 29,874 | 15,203 | 14,671 | 30位 | [阪急 2] |
2013年(平成25年) | 29,748 | 15,162 | 14,586 | 30位 | [阪急 3] | |
2014年(平成26年) | 29,891 | 15,236 | 14,655 | 29位 | [阪急 4] | |
2015年(平成27年) | 29,836 | 15,174 | 14,662 | 30位 | [阪急 5] | |
通年平均 | 2016年(平成28年) | 27,299 | 13,820 | 13,479 | 28位 | [阪急 6] |
2017年(平成29年) | 27,485 | - | 28位 | [阪急 7] | ||
2018年(平成30年) | 27,263 | 27位 | [阪急 8] | |||
2019年(令和元年) | 27,345 | 27位 | [阪急 9] | |||
2020年(令和 | 2年)20,465 | 26位 | [阪急 10] | |||
2021年(令和 | 3年)22,003 | 25位 | [阪急 11] | |||
2022年(令和 | 4年)24,206 | 25位 | [阪急 12] | |||
2023年(令和 | 5年)25,561 | 25位 | [阪急 1] |
年間乗車人員
[編集]2022年度の土休日を含めた年間乗車人員は5,672,000人である。したがって、1日平均乗車人員は15,540人である。
近年の1年間の乗車人員は以下の通り。
なお下表内の数値の単位は全て「千人」である。
年度 | 乗車人員 (うち定期) |
出典 |
---|---|---|
2010年(平成22年) | 5,841 (2,739) |
[西宮市 1] |
2011年(平成23年) | 5,804 (2,625) |
[西宮市 1] |
2012年(平成24年) | 5,902 (2,735) |
[西宮市 1] |
2013年(平成25年) | 6,044 (2,967) |
[西宮市 1] |
2014年(平成26年) | 6,006 (3,000) |
[西宮市 1] |
2015年(平成27年) | 6,014 (2,984) |
[西宮市 1] |
2016年(平成28年) | 6,202 (3,111) |
[西宮市 2] |
2017年(平成29年) | 6,279 (3,231) |
[西宮市 3] |
2018年(平成30年) | 6,154 (3,123) |
[西宮市 4] |
2019年(令和元年) | 6,254 (3,253) |
[西宮市 5] |
2020年(令和 | 2年)4,805 (2,764) |
[西宮市 6] |
2021年(令和 | 3年)4,993 (2,778) |
[西宮市 7] |
2022年(令和 | 4年)5,672 (3,061) |
[西宮市 8] |
駅周辺
[編集]駅から徒歩5分の丘の上には遠藤周作が洗礼を受けたカトリック大阪大司教区の旧カテドラル(司教座聖堂)、カトリック夙川教会聖テレジア大聖堂がある。
1970年代後半から1980年代前半にかけて駅前再開発が行われ、駅前ロータリーの整備や夙川グリーンタウンの建設(1977年10月開業)、駅の南北を結ぶアンダーパスの新設などが行われ、現在の姿になった。夙川グリーンタウン内にはダイエーグルメシティ夙川店があり、歩道橋と地下道で結ばれている[10]。
- 夙川 - 駅のすぐ南に水位観測所がある。
- 夙川河川敷緑地(通称「夙川公園」「片鉾公園」)
- 夙川さくら道
- 夙川オアシスロード
- カトリック夙川教会[2]
- 夙川グリーンタウン
- 西宮市立夙川公民館(松下記念ホール) - 松下幸之助の寄贈による。駅の南側、片鉾池の上に建てられている。公民館前には片鉾橋が夙川にかけられている。
- 夙川延命地蔵 - 夙川公民館のすぐそばにある。
- 夙川水位観測所 - 兵庫県が設置した河川の水位観測所。片鉾橋にすぐそばにある。
- 西宮夙川郵便局 - 以前は駅前にあったが、駅前再開発を期に、駅から南へ約200mの現在地に移転した。
- 西宮御茶家所郵便局
- 辰馬考古資料館
- 大手前大学(さくら夙川キャンパス)
- 大手前アートセンター
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線(JR神戸線) さくら夙川駅
- 阪神本線 香櫨園駅
- 山手幹線
バス路線
[編集]再開発による駅前ロータリー完成までは、駅前にかかる山手幹線の羽衣橋の南東側、夙川さくら道上に阪急夙川バス停が存在した。現在でも道幅が広くなっているところにその名残がみられる。
駅前ロータリー
[編集]阪急バスと阪神バスが乗り入れる。停留所名は阪急バスが「阪急夙川駅」、阪神バスが「阪急夙川」。2024年までは阪急バスも「阪急夙川」となっていた。
阪急バス
[編集]のりば | 路線名 | 系統・行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 西宮市内線 | 1系統:西宮甲山高校前 | 平日のみ。阪神バス鷲林寺線との共同運行(阪急バス便は朝の5本のみ) |
2系統:甲山墓園前/西宮甲山高校前 | 西宮甲山高校前行きは平日4本のみ。阪神バス鷲林寺線との共同運行 | ||
1系統:西宮北口/JR西宮 | 平日のみ、西宮北口行きとJR西宮行きが1本ずつ運行 | ||
2系統:西宮北口/JR西宮/JRさくら夙川 | JR西宮止まりは平日最終便、JRさくら夙川止まりは土休日朝の2本 | ||
3系統:JRさくら夙川 | 朝の1本のみ | ||
6系統:JR西宮 | 土休日朝方の1本のみ。阪神香櫨園経由、JRさくら夙川は経由しない | ||
7系統:西宮北口 | 土休日朝方の1本のみ。江上町経由 | ||
西宮山口線 | さくらやまなみバス:山口営業所前/名来 | 西宮市コミュニティバス | |
さくらやまなみバス:西宮北口/西宮戎 | 西宮市コミュニティバス。一部便は西宮戎止まり | ||
2 | 芦屋市内線 | 4系統:苦楽園循環 | |
5系統:JR芦屋駅/阪急芦屋川駅 | 一部便は苦楽園麓から1系統または3系統に直通 |
阪神バス
[編集]1番のりばを阪急バスと共用する形で乗り入れている。
のりば | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 鷲林寺線 | 7:西回り・県立甲山森林公園方面 | 阪急バス1・2系統との共同運行(阪神バス便は夜間2本のみ) 平日1本は西宮甲山高校前を経由しない |
山手幹線上
[編集]山手幹線を挟んで駅の南側に位置する夙川グリーンタウン前にみなと観光バスが乗り入れる。停留所名は「夙川グリーンタウン」。
のりば | 行先 | 備考 |
---|---|---|
山幹西行き | 125系統:JR甲南山手 | JR甲南山手での無料乗継制度あり |
作品における描写
[編集]- 『ソクラテス最期の弁明』(小峰元の小説、講談社、1975年) - 主人公の高校生が当駅にある池で泳ぐ鯉に餌をやる描写がある。
隣の駅
[編集]- 阪急電鉄
- ■神戸本線
- ■甲陽線
- 夙川駅 (HK-09) - 苦楽園口駅 (HK-29)
脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 『阪急ステーション』阪急電鉄株式会社コミュニケーション事業部〈阪急ワールド全集 4〉、2001年、58-59頁。ISBN 4-89485-051-6。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』神戸新聞総合出版センター、2012年12月10日、77頁。ISBN 9784343006745。
- ^ a b c d e f g h 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 12号 阪神電気鉄道 阪急電鉄 2、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年10月、27-29頁。ISBN 978-4-02-340142-6。
- ^ 『神戸線におけるATS(自動列車停止装置)の改良と、神戸線・宝塚線のダイヤ改正について』(pdf)(プレスリリース)阪急電鉄、2006年6月22日 。2016年4月7日閲覧。
- ^ 『「西山天王山」駅開業にあわせて、「三宮」「服部」「中山」「松尾」4駅の駅名を変更し、全駅で駅ナンバリングを導入します』(PDFlink)(プレスリリース)阪急電鉄株式会社、2013年4月30日。オリジナルの2013年12月15日時点におけるアーカイブ 。2016年4月8日閲覧。
- ^ “阪急電鉄:21日から駅名変更 宝塚線、中山駅→中山観音駅 神戸線、三宮駅→神戸三宮駅 京都線新駅開業に合わせ”. 毎日新聞(朝刊) (毎日新聞社): p. (地方版/兵庫)p.24. (2013年12月19日)
- ^ “定期券発売所の変更について”. 阪急電鉄 (2021年9月10日). 2021年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月22日閲覧。
- ^ 阪急電鉄. “お客様用喫煙ルーム 閉鎖のお知らせ”. 2023年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月15日閲覧。
- ^ 『鉄道ピクトリアル』第837号、電気車研究会、2010年8月特別増刊号 線路配線略図より。
- ^ “ダイエーグルメシティ夙川店公式サイト”. 2022年10月14日閲覧。
利用状況
[編集]- 阪急電鉄
- ^ a b 駅別乗降人員
- ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員 2012年平均(平日)〔1月~12月〕”. 2014年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月15日閲覧。
- ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員 2013年平均(平日)〔1月~12月〕”. 2014年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月15日閲覧。
- ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員 2014年平均(平日)〔1月~12月〕”. 2015年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月15日閲覧。
- ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員 2015年平均(平日)〔1月~12月〕”. 2016年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月15日閲覧。
- ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員 2016年平均(通年平均)〔1月~12月〕”. 2017年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月15日閲覧。
- ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員(2017年 通年平均)”. 2018年9月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月15日閲覧。
- ^ 阪急電鉄. “駅別乗車人員(2018年 通年平均)”. 2024年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月15日閲覧。
- ^ 阪急電鉄. “駅別乗車人員(2019年 通年平均)”. 2024年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月15日閲覧。
- ^ 阪急電鉄. “駅別乗車人員(2020年 通年平均)”. 2024年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月15日閲覧。
- ^ 阪急電鉄. “駅別乗車人員(2021年 通年平均)”. 2024年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月15日閲覧。
- ^ 阪急電鉄. “駅別乗車人員(2022年 通年平均)”. 2024年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月15日閲覧。
- 西宮市統計書
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 夙川駅 - 阪急電鉄