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ヘイリオン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヘイリオン
Haleon plc
種類 株式会社
市場情報 LSEHLN
NYSEHLN
本社所在地 イギリスの旗 イギリス
KT13 0NY
The Heights Building 5, 1st Floor, Weybridge, サリー
設立 2022年7月18日 (2年前) (2022-07-18)
業種 ヘルスケア
代表者 Brian McNamara(CEO
外部リンク 公式ウェブサイト
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ヘイリオン: Haleon plc)は、イギリスサリーWeybridgeに本拠を置く、コンシューマー医薬品メーカー。グラクソ・スミスクラインコンシューマーヘルスケア事業のスピンオフにより、2022年7月に設立された[1]ロンドン証券取引所ニューヨーク証券取引所上場企業(LSEHLNNYSEHLN)。

沿革

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2018年12月、グラクソ・スミスクライン(GSK)はファイザーとの合弁事業に合意し、両社のコンシューマー向けブランド(ニコレット[注釈 1]エキセドリン[注釈 2]CentrumCaltrateなど)が単一の事業体のもとに保有されることとなった。合弁事業の株式はGSKが約3分の2、ファイザーが約3分の1を保有することとなったが、3年を目途に株式上場させ、GSKは医療用の医薬品およびワクチンの製造に集中することになった[2]。新会社の設立および株式上場は2022年7月18日に完了[1]、会長にはテスコの前CEOのDave Lewis[3]、CEOはGSK出身のBrian McNamaraが着任した。

ヘイリオンの保有ブランドは、ポリデント、シュミテクト、バイオティーン、アクアフレッシュなどの、オーラルケアブランドが最大の割合を占めている[4]

日本法人

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Haleonジャパン株式会社
Haleon Japan K.K.
日本法人の本社が所在する赤坂インターシティAIR(同ビルにはGSKの日本におけるグループ会社の本社も入居している)
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
107-0052
東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR
業種 製薬
法人番号 3011001103259
事業内容 一般用医薬品、トイレタリー製品の研究開発、輸入、製造、販売
代表者 野上 麻理(代表取締役社長)
外部リンク https://www.haleon.com/jp
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ヘイリオンの日本法人はHaleonジャパン株式会社Haleon Japan K.K.)である。本社は分離前の親会社であったグラクソ・スミスクライン株式会社と同じである(2017年10月にGSKグループ日本法人の本社移転に合わせ、当社も本社が移転された[5])。

2015年3月に、グラクソ・スミスクライン株式会社のコンシューマーヘルスケア事業とノバルティスファーマのOTC事業を統合し、両社による合弁会社としてグラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社GlaxoSmithKline Consumer Healthcare Japan K.K.、以下GSK CHJ社)が設立された。設立当初は従来通り、グラクソ・スミスクライン株式会社とノバルティス ファーマ株式会社がそれぞれ販売を担当[6]。その後、2016年からはグラクソ・スミスクライン株式会社から継承した製品が順次、GSK CHJ社へ移行。また、ノバルティスファーマ株式会社が取り扱っていたOTC医薬品も5月30日をもって製造販売承認をGSK CHJ社が承継したことで、OTC医薬品のGSK CHJ社への承継・統合を完了した[7]

また、2021年4月30日をもって鼻孔拡張テープの「ブリーズライト」の当社での販売を終了し、5月1日付で佐藤製薬へ継承された[8]

2022年7月のヘイリオンの発足に伴って、GSK CHJ社はヘイリオンの日本法人へ移行された。当面の間は社名変更は行われず、製品における「GSK」ロゴも維持され[9]、一部を除く製品のパッケージの裏面などに記載されている「©(西暦)[注釈 3] GSKグループ」の表記もそのままであった。

法人名変更に関しての日本国内での準備が整ったことに伴い、2024年9月2日付でHaleonジャパン株式会社へ社名変更され、日本国内でも「Haleon」へ変更・統一された[10]。社名変更に先立ち、同年3月に発売された「シュミテクト プラチナプロテクトEX」以降に発売された製品やパッケージ変更を行った一部の製品パッケージで「GSK」ロゴが無くなり、製品のパッケージの裏面などには「®(西暦) Haleon」へ記載変更。同年9月から「シュミテクト」がリニューアルやパッケージデザインの変更に伴って順次パッケージへの「HALEON」ロゴの表記が開始される。

2024年11月には、2023年10月にグローバル全体でスウェーデンのKaro Healthcareへ売却した水虫薬ブランド「ラミシール」について、Karo Healthcareとのライセンス契約に基づいて日本での製造販売承認を全薬工業へ承継された[11]

なお、あまり社名を前面に出さず、商品名だけで宣伝し、提供クレジットやCMでテロップを出す程度である。

ブランド

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日本国内においてはGSK CHJ社が扱うブランドがそのまま維持され、オーラルケアブランドでは引き続きアース製薬が発売元となっている。保有ブランドは以下のとおりである。

オーラルヘルスケア
一般用医薬品
  • コンタック
  • フルナーゼ(Flonase) - 2023年11月のパッケージデザイン変更により、「コンタック」のサブブランドへ移行された。
  • ボルタレン(Voltaren)
  • ニコチネル

キャラクター

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コンタックのCMに登場するキャラクター名は、「Mr.コンタック」。薬のカプセルの姿をしており、1996年からCMに登場し、ビリヤードスキーオルガンなどユーモアあふれる独特のキャラクターとして人気が高く、「赤と白のつぶつぶ〜入ってるからやないの」のフレーズが有名である。笑福亭笑瓶が主に声を担当[注釈 4]。2022年2月から放映された「新コンタック鼻炎Z」で初めて2Dアニメーション化された[12]

歴代CM出演者

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現在

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※2024年8月時点

過去

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脚注

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注釈

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  1. ^ 日本ではJNTLコンシューマーヘルスが製造し、アリナミン製薬が販売
  2. ^ 日本ではライオンが製造販売
  3. ^ 西暦は製品の発売時又は改変時の年を指す
  4. ^ 声を担当する笑瓶が大阪府出身であるためか、「Mr.コンタック」は関西弁で喋ることもある。

出典

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  1. ^ a b Completion of the demerger and admission of shares in Haleon” (PDF) (英語). Haleon plc (2022年7月18日). 2022年8月27日閲覧。
  2. ^ GSK Pfizer merger: Pharma giants are combining their consumer healthcare businesses” (英語). CNN (2018年12月19日). 2022年8月27日閲覧。
  3. ^ GSK picks ex-Tesco chief Lewis to chair consumer healthcare arm -source” (英語). ロイター (2021年12月20日). 2022年8月27日閲覧。
  4. ^ Our Brands” (英語). Haleon plc. 2022年8月27日閲覧。
  5. ^ GSKグループ、本社移転のお知らせ』(プレスリリース)2017年8月28日http://jp.gsk.com/jp/media/press-releases/2017/20170828_press-release/2017年12月4日閲覧 
  6. ^ グラクソ・スミスクライン株式会社とノバルティス ファーマ株式会社によるコンシューマーヘルスケア合弁事業設立について』(プレスリリース)2015年3月3日http://jp.gsk.com/jp/consumers/news/2015/2015-03-03-01/2016年6月2日閲覧 
  7. ^ 「製造販売承認」承継完了のご案内』(プレスリリース)ノバルティス ファーマ株式会社、2016年5月30日。オリジナルの2016年10月31日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20161031081144/http://www.novartis.co.jp/integration_otc.html2023年5月24日閲覧 
  8. ^ 鼻孔拡張テープ「ブリーズライト」販売提携のお知らせ』(プレスリリース)佐藤製薬株式会社、2021年3月21日https://www.sato-seiyaku.co.jp/newsrelease/2021/210322/2022年7月9日閲覧 
  9. ^ Haleon 「Deliver better everyday health with humanity」(もっと健康に、ずっと寄りそって)のパーパスを掲げて発足』(PDF)(プレスリリース)グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社、2022年7月19日https://www.haleon.jp/content/dam/cf-consumer-healthcare/bp-haleon/ja_JP/documents/news/press-release/Corporaet%20Web_%E3%80%90%E6%9C%80%E7%B5%82%E3%80%91Haleon%E7%99%BA%E8%B6%B3_Press%20release_07192022.pdf2023年5月19日閲覧 
  10. ^ "グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社、 「Haleonジャパン株式会社」へ社名変更" (PDF) (Press release). グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社. 19 August 2024. 2024年8月21日閲覧
  11. ^ "OTC医薬品「ラミシール」5製品製造販売承認の承継について" (PDF) (Press release). 全薬工業株式会社. 29 October 2024. 2024年11月1日閲覧
  12. ^ ~花粉シーズンがいよいよ到来~「新コンタック鼻炎Z」新TVCMがスタート ミスターコンタックが初の2Dアニメーションで登場! 2022年2月14日(月)より全国でオンエア開始』(プレスリリース)グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社(PR TIMES)、2022年2月8日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000031922.html2023年5月20日閲覧 
  13. ^ “「サインはV」鬼コーチ、中山仁さん死去…77歳、肺腺がん”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. (2019年11月12日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/11/12/kiji/20191112s00041000032000c.html 2019年11月12日閲覧。 
  14. ^ “笑福亭笑瓶さん死去”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2023年2月22日). https://hochi.news/articles/20230222-OHT1T51065.html 2023年2月22日閲覧。 

外部リンク

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