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吉田精一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
吉田 精一よしだ せいいち
人物情報
生誕 (1908-11-12) 1908年11月12日
日本の旗 日本東京都
死没 1984年6月9日(1984-06-09)(75歳没)
出身校 東京帝国大学
学問
研究分野 文学日本文学
研究機関 二松學舍専門学校
拓殖大学
中央大学
東京教育大学
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吉田 精一(よしだ せいいち、1908年明治41年〉11月12日 - 1984年昭和59年〉6月9日)は、日本国文学者。学位は、文学博士東京大学論文博士・1960年)。東京大学教授を経て、大妻女子大学名誉教授近代文学専攻。1979年に勲二等瑞宝章受章。

年譜

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受賞・栄典

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研究内容・業績

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1940年(昭和15年)の処女作『近代日本浪漫主義研究』で頭角を現し、1951年(昭和26年)より日本近代文学会の中心となる。また、1983年(昭和58年)に近代日本文学の分野で初めて日本学士院会員となった。

文献学批判の立場から、独自の美学的根拠にたつ実証研究を確立した。芥川龍之介永井荷風谷崎潤一郎といった現代作家を研究対象とすることは当時のアカデミズムでは異例のことである。東京大学の教授だった時期は短く、名誉教授にはなっていない。

著作集25巻があるが、多作な学者を軽視する日本的伝統もあり、その研究の価値が十全に認められているとは言えない[独自研究?]

著書

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単著

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  • 『春の口笛 歌集』 明星発行所, 1927
  • 『近代日本浪漫主義研究』 東京武蔵野書院, 1940
  • 『明治大正文学史』 東京修文館, 1941、角川文庫, 1960
  • 『芥川龍之介』 三省堂, 1942、新潮文庫, 1971
  • 『古典と教養』 郁文社, 1943
  • 『日本文芸学論攷』 目黒書店, 1945
  • 『永井荷風』 八雲書店, 1947
  • 『新日本文学史序説』 巌松堂書店, 1947
  • 『近代詩鑑賞 明治篇』 天明社, 1948、のち「日本近代詩鑑賞 明治編」新潮文庫、創拓社, 1990
  • 『日本近代詩鑑賞 昭和篇』 天明社, 1948、のち新潮文庫、創拓社, 1990
  • 『日本近代詩鑑賞 大正編』 天明社, 1949、のち新潮文庫、創拓社, 1990
  • 『日本抒情詩の鑑賞』 宝文館, 1949
  • 『現代文の研究』 旺文社, 1950
  • 『国文の研究』 旺文社, 1950
  • 『日本文学新史』 不昧堂書店, 1951
  • 『近代日本文学入門』 要書房, 1952
  • 『日本近代詩入門』 要書房, 1953
  • 『藤村名詩鑑賞』 河出書房・河出新書, 1954
  • 『自然主義の研究 上・下』 東京堂, 1955-1958
  • 『随筆入門』 河出書房新社, 1961、のち新潮文庫
  • 『現代文学と古典』 至文堂, 1961
  • 『鑑賞と批評』 至文堂, 1962
  • 源氏物語の旅』 人物往来社, 1964
  • 『評釈現代詩歌』 旺文社, 1966
  • 『古典文学入門』 新潮社新潮選書, 1968
  • 『源氏物語の世界』 秋田書店, 1969
  • 『浪漫主義の研究』 東京堂出版, 1970
  • 『近代文芸評論史 明治篇』 至文堂, 1975
  • 『吉田精一著作集』 全25巻・別巻2、桜楓社, 1979-1981
  • 『近代文芸評論史 大正篇』 至文堂, 1980
  • 『文学入門』 旺文社文庫, 1981

共著

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  • 『現代文の研究』 旺文社塩田良平と共著)
  • 『現代国語の研究』 旺文社(塩田良平と共著。『現代文の研究』の改題改訂版。1968年に再度改訂を行っている)
  • 『新研究現代国語』 旺文社(森島久雄と共著。『研究現代国語』の森島による全面改訂版)
  • 『現代文研究』 績文堂(関良一と共著。昭和33年11月5日初版)

脚注

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  1. ^ 『朝日新聞』1959年2月26日(東京本社発行)朝刊、1頁。